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現地新聞記事

現地日刊紙「ラ・プレンサ」の記事を通してホンジュラスの現状をご紹介します。
※LA PRENSA紙に記事の掲載を届け出済み。
※掲載した記事の著作権はホンジュラスのGRUPO OPSA社、及びダリオ・バネガス氏に帰属します。
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「ホンジュラス移民、今度はバイーア諸島から米国を目指す」

米国を目指すホンジュラス移民にとって最も一般的な道程は、グアテマラ、メキシコ両国を縦断して米国に至る陸路での移動ですが、それに加えて今度はホンジュラス東部海上に浮かぶバイーア諸島から、カリブ海、メキシコ湾を経て米国に至る海路での移動案が浮上しています。いずれも日本列島縦断(沖縄〜北海道)に匹敵するとてつもない距離の旅です。彼らはこれを陸路は徒歩で、海路は小舟で決行するのです。あまりにも馬鹿げたことに思えますが、彼らにとってホンジュラスは、もはやそこまでしてでも脱出したい国なのです。

ラ・プレンサ紙 2020年1月3日号



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「米国への密入国を試みるホンジュラス移民、1日650人」

日本では既に報道されてはいませんが、米国を目指すホンジュラス移民の集団移動は今も続いており、更にその数を増しています。記事によれば昨年(2019年)一年間に米国国境で拘束されたホンジュラス移民の数はおよそ20万人に上りました。これは一昨年(2018年)の約4万人を大幅に上回る驚くべき数です。
絶望的な様相を呈す現政権への不信、そして日々絶え間ない暴力と犯罪の渦巻くホンジュラス。その現実から脱出を試みるホンジュラス国民の数は、もはや止まる所を知りません。

ラ・プレンサ紙 2019年12月30日号



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「すし詰め家屋、全国で211,000世帯」

ホンジュラスの貧困層の多くは個々に自宅を持てないため、ひとつの家屋に家族親戚全員が暮らさざるを得ません。政府統計局が昨年(2018年)発表したデータによれば、そのような家庭は全国でおよそ211,000世帯にのぼるとされています。記事に掲載された写真の例では土壁造りの粗末な家屋に十数人が一緒に暮らしており、これらの住居の多くは電気もガスも水道も整備されてはおらず、極めて劣悪な環境と言わざるを得ません。しかし一歩都市部を離れると街道沿いにはひたすらこのような家屋が連なり、ホンジュラスの現実を象徴する光景となっています。

ラ・プレンサ紙 2019年1月6日号



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「農村部での平均月収、1人当たり1,687レンピーラ(約8,000円)」

昨年(2018年)の政府統計局発表のデータによれば、ホンジュラスの農村部における1人当たりの平均月収は約8,000円、都市部においては約21,000円でした。そして人口の31.6%が農業従事者、18.3%が自営業、14.8%が企業雇用者でした。また全土で406,000人以上の児童労働者が存在し、その多くが農村部に集中しているとしています(ホンジュラスの総人口は約900万人)。国を支える主要産業をコーヒーやバナナなどの一次産業に依存するホンジュラスの姿が映し出されたデータですが、その主要産業も資本の多くは外国の多国籍企業によるものであり、先進国によって搾取される途上国の現実が浮き彫りになっています。

ラ・プレンサ紙 2019年1月6日号




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「ラテンアメリカ、激動の2018年」

2018年末、ホンジュラスを起点として始まった米国への大規模な移民キャラバンは次第に周辺国にも広がり、トランプ政権の中間選挙と相まって世界的なニュースとなりました。これには多分に政治的パフォーマンスの要素が含まれてはいますが、そこに参加している個々の人々の母国における困窮は実際に深刻なものです。その要因となっているものは著しい政界汚職と麻薬犯罪組織の暗躍、そしてこれら2つの癒着による終わりの無い不正義と犯罪、暴力と貧困です。国連難民高等弁務官はこれらの状況を顧み、彼らが「移民」ではなく「難民」である可能性があると言及するに至りました。しかしこの移民キャラバンは今日に始まったことではなく、私がホンジュラスに関わったこの16年間、規模にこそ差はあれ、常に行われ続けて来たものです。トランプ政権の中間選挙終了と同時にこのニュースはもはや報道されなくなりましたが、現地では今日も移民キャラバンは米国を目指して歩んでおり、ホンジュラスに暴力と貧困が蔓延る限り、これから先も決して絶えることはないでしょう。

ラ・プレンサ紙 2018年12月22日号



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「ホンジュラスの魅惑の街々」

常夏の南国ホンジュラスには思わず息を呑むほど美しい街が各地に点在しています。スペイン統治時代の面影を色濃く残すコロニアル風の街コマヤグア。ホンジュラス人の祖先レンカ族の風習を今に伝える街ラ・エスペランサ。そして透き通った翠玉の海に浮かぶ「カリブ海の真珠」ウティラ島。それらはホンジュラスを代表する観光資源として大きな期待が寄せられています。

ラ・プレンサ紙 2018年1月7日号



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「通勤バス強盗で乗客と犯人が死亡」

ホンジュラス国内の主要公共交通機関は私営のバス会社が運行する路線バスで、国内随所に路線が巡らされており、この国の日常生活に欠かすことの出来ない極めて重要なインフラのひとつです。しかしこれらの路線バスを狙ったバス強盗がごく日常的に発生しており、決して安心して利用することは出来ません(掲載した記事もあくまで社会面の一般記事で、一面記事ではありません)。更にこれらのバス運行会社に対して「みかしめ料」を要求している犯罪組織による未払い車両への襲撃も多発しており、多くの一般市民が巻き添えとなり命を落としています。
残念ながらホンジュラスの路線バスは最も身近な交通手段でありながら、最も危険な交通機関となっています。

ラ・プレンサ紙 2018年1月5日号



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「ダリオ・バネガス氏のホンジュラス風刺漫画シリーズ」

ホンジュラスのクリスマスシーズンのひとコマ。綺麗に飾り付けられたクリスマスツリーの前で記念撮影をしようとしているホンジュラス人一家の奥さんが思わず一言。
「さあ、みんな笑って!ここがまともな国に見えるようにね…」。

ラ・プレンサ紙 2017年12月23日号



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「米国からの強制送還者、年明け以降すでに180人」

2017年の年明けからの5日間で、米国からホンジュラスへ強制送還された者の人数はすでに180人に達しました。2016年の空路による強制送還者数は22,400人で、2015年より2,600人増加しています。そして陸路を含めた一年間の総人数は69,370人に達し、その数は年々増加の一途をたどっています。厳しい対移民政策を掲げるトランプ次期大統領就任後はさらに増加することが見込まれています。彼らはホンジュラスの深刻な困窮と暴力から逃れるために米国に移民した人々で、帰国しても国内には何の生活基盤も保障もありません。これらの状況がホンジュラスにさらなる失業率上昇と治安悪化を及ぼすことが強く懸念されています。

ラ・プレンサ紙 2017年1月5日号



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「メキシコ国境の不法移民救済センター、トランプ氏の大統領就任を前に満杯」

ホンジュラスを始めとする中米諸国から米国を目指す不法移民は、ティフアナやメヒカリといったメキシコ最北端の国境の街に集結し、そこから米国への密入国を図りますが、いまこれらの国境地帯で活動する私立の不法移民救済センターがのきなみ満杯の状態に陥っています。原因は厳しい対移民政策を掲げるトランプ氏の大統領就任を前に駆け込み密航者が急増しているためです。困窮と暴力の極まる母国を捨て、危険を冒してでも米国への密入国を試みることは、ホンジュラスを始めとする中米諸国の貧しい人々にとって、可能性のある未来を手に入れる唯一の選択肢です。今後その道が断たれることを懸念する彼らが、いま米国とメキシコの国境に押し寄せています。

ラ・プレンサ紙 2017年1月2日号



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「2016年、ジカ熱がホンジュラスと世界に衝撃を与える」

2016年はジカ熱の流行が世界に衝撃を与えました。ホンジュラスを含むラテンアメリカ地域一帯は言わばその「震源地」に当たります。記事によればホンジュラス国内で昨年確認されたジカウイルス感染者数は32,000人。小頭症を患った新生児の出生数は110人。感染の疑いのある妊婦は671人。うち陽性が確認された妊婦は323人(2016年12月10日現在)となっています。これは戦慄を覚える数値です。ホンジュラスではジカウイルスの感染拡大は未だ現在進行形の深刻な事態です。

ラ・プレンサ紙 2016年12月23日号


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「サン・ペドロ・スーラ市民の年頭祈願は雇用拡大と治安強化」

現政権の治安対策強化政策によりデータ上はなだらかな回復軌道にある近年のホンジュラスの治安状況ですが、犯罪都市サン・ペドロ・スーラ市の市民生活は相変わらず厳しい状況にあります。治安の悪さから事業主が市内への新たな出店を控えたり、危険区域の居住者というだけで雇用を断られるなど、雇用拡大と治安強化が不可分の問題であることが改めて浮き彫りになっています。既に多くの具体的対策が実施されてはいるものの、年頭に当たり市民からはより一層の対策強化が求められています。

ラ・プレンサ紙 2016年1月3日号



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「2015年の殺人による死者数、昨年より852人減少の見通し」

2015年12月28日までにホンジュラス国内で起きた殺人事件による死者数は5,039人となり、2014年の5,891人より852人の減少となりました。記事中に掲載されたグラフによれば2005年に2,417人だった年間死者数は以後右肩上がりに増加し、ピーク時の2012年には7,172人まで達しましたが、以後減少に転じ2015年には5,039人まで下がっています。これは現政権による軍警察の起用と法改正による徹底した治安対策強化政策が功を奏したものと分析されています。 近年悪い知らせに終始したホンジュラスの治安関係のニュースの中にあって、これは久々の朗報です。

ラ・プレンサ紙 2015年12月28日号



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「80歳のおばあちゃんもコーヒー豆収穫に汗を流す」

毎年12月になるとホンジュラスでは主要産業のひとつであるコーヒー豆がその収穫の最盛期を迎えます。コーヒー農家ではこの時期大量の収穫作業員が必要となるため、連日早朝から街に出て日雇いの労働者を募ります。特に国民の多数派を占める貧困層や低所得者層にとってそれは貴重な現金収入の機会となるため、子供からお年寄りまで一家総出で農場に赴き、あるいは農場から農場へと渡り歩いてこの季節労働に勤しみます。報酬は歩合制で地域差があるものの、約19リッター入る大型バケツ1杯に付きおよそ180円。この大型バケツを1日何杯満たせるかでその日の収入が決まります。しかしこれはかなりの重労働で、屈強な男性でも1日10杯が限界と言われています。それでも数ヶ月間働けば現地としてはそれなりの収入が得られるため、老若男女がこぞって早朝から山深いコーヒー農園に入り、ひたすら収穫作業に励みます。それは年の瀬のホンジュラスのひとつの風物詩です。

ラ・プレンサ紙 2015年12月27日号



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「サン・ペドロ・スーラ市民の買い物は兵士が『護衛』」

ホンジュラスのサン・ペドロ・スーラ市は世界で最も治安の悪い都市のひとつに数えられていますが、クリスマスと新年を間近に迎えて大量の買い出しに繰り出す市民の安全を護るために、今年(2015年)は市内の各市場に軍警察の武装兵士が配置されました。サン・ペドロ・スーラ市内にはいくつもの市場が点在していますが、いずれも極めて治安が悪く、誰も安心して買い物をすることが出来ません。しかし武装兵士の巡回警備によって売り手も買い手も安心して市場内に身を置くことができ、年末商戦も活気を帯びて一定の経済効果が得られたようです。今後もこのような実践的な治安対策が強く望まれています。

ラ・プレンサ紙 2015年12月24日号



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「ホンジュラス警察庁、年間殺人発生率の約10ポイント低下を発表」

年間殺人発生率とはその年に発生した殺人事件の件数を総人口で割り、その値を10万人当たりの数値に換算したものです。この値が2014年には65.23でしたが2015年12月21日時点で55.20となり、10.03ポイントの減少となりました。これは現政権による徹底した治安対策強化政策の効果の現れと分析されています。一方でこの数値を実現するまでの財政負担は極めて大きく、今後更なる数値減少を目指した際の負担増加が懸念されています。しかしかつて2012年にこの数値が90.32という世界最高値にまで達し、「世界最悪の殺人帝国」の汚名を着せられたホンジュラスにとって、この55.20という数値の持つ意味は極めて大きなものです。とは言えその値は依然世界最高レベルにあり(ちなみに日本は0.74/2015年)、今後もこの汚名の返上に向けた絶え間ない努力が求められています。

ラ・プレンサ紙 2015年12月24日号



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「ホンジュラス、犯罪組織との戦いに12の精鋭部隊をもって臨む」

国家警察の組織的退廃により全国の治安維持活動を代行している軍警察は2,000人規模の兵力増員と武力強化を進めています。また政府と警察庁長官直轄の12の精鋭部隊を創設し犯罪組織掃討のための秘密捜査と特殊作戦の遂行を可能にしました。昨年(2014年)8月にはこれらの特殊部隊が米国により国際指名手配されていた世界最大級の麻薬カルテルを率いるホンジュラス人幹部を米軍との共同作戦により国内で逮捕しました。
私の活動拠点の街×××××市では辻々に警官の代わりに迷彩服に機関銃を構えた兵士が立ち、サンペドロスーラ国際空港出国時のセキュリティー検査も全て迷彩服を着た軍警察によるものでした。これはこれまで10数年間見たことのない光景です。
いまホンジュラスはかつてない態勢で、この世界最悪の治安状況を生み出している犯罪組織集団と巨大麻薬カルテルに立ち向かっています。

ラ・プレンサ紙 2015年1月11日号



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「ホンジュラスには今日115,000人以上の青年凶悪犯罪グループの構成員が存在」

この数値はホンジュラスの総人口のおよそ1.4%に相当します。彼らは対立グループと凄まじい抗争を繰り返し、巻き添えとなり命を落とす一般市民が後を絶ちません。また近年は法改正や軍警察による強力な取り締まりによりその活動形態を変化させ、主にバスやタクシーなどの公共交通機関の法人経営を装い犯罪資金の洗浄を行い、警官、軍人、弁護士、司法関係者、医師などを買収して首都圏の一般経済市場でその影響力を拡大させています。更に近隣諸国の国際麻薬組織と手を結び、その潤沢な資金と武器供与を背景に組織を大幅に強化しています。それは今ホンジュラス社会の中に形作られつつある新たな脅威の姿です。

ラ・プレンサ紙 2015年1月25日号



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「物乞いの影に児童買春」

ホンジュラスの中心都市のひとつサンペドロスーラ市では、交差点で信号待ちをしていると路上生活の子供たちが車の窓越しに物乞いにやってくるのがごく日常的な光景です。しかしその陰には児童買春の実態が隠されています。個々に行われている場合もありますが、組織的に統括されている実態もあり、背後には犯罪組織が関与しています。当局が取り締まりと保護に乗り出していますが、組織によって搾取されている路上生活の子供たちだけに止まらず、深刻な貧困により生活費を稼ぐために親から強制されている子供たちも多数おり、根本的な解決には至らない状況です。

ラ・プレンサ紙 2015年1月12日号



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「サンタ・ロサ・デ・コパン市、断水して25日が経過」

サンタ・ロサ・デ・コパン市は×××××している街のひとつですが、今回の1ヶ月半の滞在中(2014年12月~2015年1月)に水道が使えた日はごく僅かでした。原因はこの街の水道設備に取水している河のポンプ場が機材の故障により機能麻痺を起しているためです。水道の使えない生活は困難を極めており、特に衛生面においては深刻な状況に追い込まれて行きます。しかしこれは今に始まったことではありません。少なくとも×××××過去10年間は全く同じ状況が続いています。
実はこのポンプ場が永年に渡り機能麻痺に陥っている真の原因は機材の故障ではなく、その維持管理予算が恒常的な汚職によって紛失しているためです。この国の多くの公共サービスは同じ理由により機能麻痺を起しており、国民はおよそ何の福利も期待することが出来ません。これはこの国に深刻な貧困と社会の荒廃を生じさせている大きな要因のひとつです。

ラ・プレンサ紙 2015年1月23日号



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「新大統領、軍に特殊部隊を創設」

2014年1月に就任したフアン・オルランド新大統領は軍に特殊部隊を創設しました。またホンジュラス議会は、国家警察の汚職による退廃により治安維持活動を代行している軍警察の権限拡大を法改正により承認しました。これらは止まるところを知らない巨大麻薬カルテルによる組織的犯罪に対抗するためと説明されています。また2009年の軍事クーデター以来国内に台頭してきた急進勢力に対するけん制とも言われています。
いずれにせよホンジュラスの社会情勢は暗闇に覆われて行くばかりです。

ラ・プレンサ紙 2014年1月10日号



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「サン・ペドロ・スーラ市(ホンジュラスの中心都市のひとつ)では12歳から17歳の少女約3,000人が身売りをしながら路上生活」

彼女たちは貧困による生活困窮などにより路上生活を始めた少女たちです。このサン・ペドロ・スーラ市は現在世界の中でも最も治安の悪い都市のひとつとして数えられており、彼女たちの多くはやがてこの犯罪都市の闇の中に呑み込まれて行きます。国内外のNGOや地元の教会が懸命に支援の手を差し伸べていますが、残念ながら手に余る状況です。

ラ・プレンサ紙 2014年1月13日号



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「米国に密入国したホンジュラス人の強制送還者数、2013年中19%増加」

米国への密入国を試みるホンジュラス人の数は年々増加しています。若年から壮年まで男女を問わず多くの人々が、もはや改善を見込めない生活困窮と治安状況から脱するために一途の望みをかけて米国への密入国を試みます。たとえ逮捕され強制送還されても再びその足で米国を目指します。残念ながら多くのホンジュラス人にとって祖国はもはや人生を築いて行ける場所ではありません。

ラ・プレンサ紙 2014年1月7日号



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「少なくとも200種類以上の証券見つかる 」

2012年末、ホンジュラスの首都テグシガルパ市でメキシコの巨大麻薬カルテルのアジトが発見され、その家屋から巨万の金銀財宝が押収されましたが(宝石を散りばめた黄金製の機関銃まで見つかりました)、それらと共に発見されたものは、ホンジュラス国内の農業、商業、工業、金融、不動産などあらゆる事業に関係する大量の証券でした。 ホンジュラスを含む中米地峡における麻薬組織の暗躍は深刻で、その巨大な資金力で事実上その政財界を支配していると言われています。この地域の政治経済は麻薬組織の存在と不可分で彼らの力無くしては動きません。これは終わりの見えないホンジュラスの暴力と犯罪と貧困の極めて深刻な要因のひとつです。

ラ・プレンサ紙 2013年1月11日号



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「アメリカンドリームなどもう存在しない」

もはや将来への可能性が見出せない祖国を捨てて、多くのホンジュラス人がアメリカンドリームを求めて陸路で米国への密入国を試みます。しかしその末路は悲惨です。彼らの多くは悪徳ブローカーによってお金だけ奪われ道中で殺されてしまいます。生き残って米国までたどり着いても低賃金の過酷な労働にしか就けず、やがて不法入国者として逮捕され強制送還されます。写真に出ているオスカル・モルタルバン氏(42)は家族を養うために仲間9名と共にホンジュラスを出発しましたが、米国まで生きてたどり着いたのは4名だけでした。懸命に働きましたがわずかな賃金しか得られず、やがて逮捕され強制送還によってホンジュラスに戻ったときにはすでに家族は離散していました。モルタルバン氏はふり返ります。「アメリカンドリームなどもう存在しない」。それはホンジュラス人の人生に刻み付けられた非情な現実の姿です。

ラ・プレンサ紙 2012年1月7日号



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「もうたくさんだ。我々に平和を」

現地全国紙に連日掲載された緊急全面広告(社告)です。これはホンジュラス全国民の心からの叫びです。
「国民のみなさん、各団体のみなさん、各自治体のみなさん、企業家のみなさん、聖職者のみなさん。私たちはこの深刻な暴力と犯罪の問題の早急の解決を、声を大にして政府に訴えかけなければなりません。なぜなら私たちは祖国ホンジュラスを救わなければならないからです。唯一の方法は私たち一人一人が、全国各地ではっきりとこう宣言することです。」
「もうたくさんだ。我々に平和を」

ラ・プレンサ紙 2012年1月7日号



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「ホンジュラス、世界最悪の殺人帝国」

米国の日刊紙ワシントン・ポストは2011年12月27日付の記事で、ホンジュラスの殺人発生率が世界最悪の水準に達していることを伝えました。2010年11月の国連発表の統計によれば、人口10万人当たりの殺人発生率はイラク、アフガニスタンを含めてもホンジュラスが世界で最も高い値を示しています。その大きな要因は深刻な麻薬汚染と巨大麻薬カルテルの暗躍、そしてそれを取り締まるべき国家警察の汚職による組織的退廃です。さらに2009年の軍事クーデター以来の急進的勢力の台頭と社会秩序の混乱、日常化した強盗殺人や犯罪集団の武力抗争なども加わって、いまやホンジュラスは世界で最も危険な国のひとつとなってしまいました。

ラ・プレンサ紙 2011年12月28日号



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「治安悪化により有力ボランティア団体ホンジュラスから撤退」

1962年より継続的にホンジュラスを支援し続けて来た米国の有力ボランティア団体がホンジュラスからの撤退を発表しました。理由は著しい治安の悪化によりボランティア隊員の身の安全を保障できなくなったからです。このニュースはホンジュラス国民に衝撃を与え、大統領自らが支援団体に決定を見直すよう呼びかけています。

ラ・プレンサ紙 2011年12月23日号



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「ダリオ・バネガス氏のホンジュラス風刺漫画シリーズ」

(上段)軍事クーデターにより失脚した前大統領メル・セラヤ氏に代わって選出された新大統領ペペ・ロボ氏。彼に向かって「上等だぜ、ぺぺちゃん・・・」と恫喝している巨大な怪物。その正体は背中に書かれてある通り「治安悪化、汚職、無秩序、失業」という、何ひとつ変わらないホンジュラスの現実です。

ラ・プレンサ紙 2011年1月8日号



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「麻薬帝国と化す中米諸国」

2010年米国に運び込まれた麻薬のおよそ90パーセントが中米諸国とメキシコ経由でした。背後にはラテンアメリカの巨大麻薬組織の存在があります。そしてこの組織によってもたらされる天文学的金額の米ドルが中米地峡の政治経済を動かしていると言われています。それは誰もが無言のうちに承知しているラテンアメリカの闇の現実です。

ラ・プレンサ紙 2011年1月6日号



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「レティシア女史の年」

今年(2010年)、ホンジュラスの文筆家で歴史学者のレティシア・デ・オユエラ女史(1935-2008)により発見収集されたホンジュラス人芸術家による絵画の画集が発刊されました。先コロンブス期から現代に至るまでのホンジュラス絵画を紹介したこの作品集は、この国の歴史、文化、そして芸術分野において極めて貴重な資料となるでしょう。ホンジュラス人画家パブロ・セラヤ・シエーラ(1896-1932)によって描かれた「ホンジュラスの少女」(記事左上)には、ホンジュラス人の多くが心の底に抱いているひとつの共通した悲哀が描き出されているように感じます。
この絵画集はホンジュラスという国をその内面から見つめる極めて希少な機会を提供してくれるに違いありません。

ラ・プレンサ紙 2010年12月19日号



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「殺し屋による殺人、年間1,621人に」

この数値は検挙に成功したデータに基づくもので、実際の数はこの数十倍とも言われています。最貧国ホンジュラスはかねてから治安の悪い国ですが、近年の世界経済悪化の影響を受けて、ついに政府も統制不能の治安状態に陥りつつあります。

ラ・プレンサ紙 2009年2月21日号



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「吸血コウモリによる犠牲者25人に」

ホンジュラスには人を襲う吸血コウモリが存在しその多くが狂犬病を媒介しています。ホンジュラスへの渡航には狂犬病の予防接種が欠かせません。

ラ・プレンサ紙 2009年1月15日号



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「ダリオ・バネガス氏のホンジュラス風刺漫画シリーズ」

(右上)善人のお面を被って演説しようとしている「政治」という名の生き物。実はお面では隠しきれないほど巨大で凶悪な怪物です。ホンジュラス政治の実像を風刺しています。
(左上)「まぁカルロスったら時代遅れねぇ!愛のある男なら携帯電話を贈るものよ…」。 ここ数年でホンジュラスには携帯電話が爆発的に普及しました。代わってかつての素朴さは急激に失われました。
(左下)「なぁ、なぜ経済危機なんて気にしているんだ?生きて行く秘訣は『タダで頂く』ってことだろ?」 いかにもホンジュラス的な人生観です。 
(右下)「理想」と「現実」のふたつの車輪。しかしホンジュラスからは「現実」が抜け落ちています…。

ラ・プレンサ紙 2009年2月14日号



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「ダリオ・バネガス氏のホンジュラス風刺漫画シリーズ」

(右下)ホンジュラスという部屋に入ろうとした鼻の長いピノキオがこう言われて追い返されています。「悪いが間に合ってるよ!ここは君以上の大嘘つきでいっぱいなんでね!」

ラ・プレンサ紙 2009年1月31日号



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「汚職大国決定戦」

(右下の漫画)汚職により大枚の外貨を横領しながらも2位に甘んじたホンジュラスがこう呟いています。「2位じゃぁ気に食わねえなぁ…。よ~し、もっと騙してやれ!」

ラ・プレンサ紙 2009年2月12日号



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「哀れな教室」
屋根が抜けたままの教室。ホンジュラスの公立学校ではこのような環境で授業を行っている例が少なくありません。

ラ・プレンサ紙 2008年2月12日号



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「ホンジュラスは若者の国」
今年(2008年)発表された統計によれば、ホンジュラスの総人口のうち59.6パーセントが24歳以下の若年層となっています。これは現在の日本とは全く逆の図式です。 しかし彼らが向き合っているものは残念ながら教育と仕事ではなく、暴力と失業です。

ラ・プレンサ紙 2008年2月11日号



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「スヤパの乙女、誕生日おめでとう!」
「スヤパの乙女」とはホンジュラスを守護しているという謂れの小さな聖母マリア像の呼び名で、ホンジュラスを代表するシンボルのひとつとなっています。その記念日である2月3日には毎年各地で盛大な祝祭が催されます。ホンジュラスの女性には「スヤパ」という名を持つ人も多く、ホンジュラス人女性としてのひとつのアイデンティティーとなっています。

ラ・プレンサ紙 2008年2月3日号



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「コパン県、国内一位の殺人発生率」
殺人発生率は人口に対する殺人発生件数の比率で表されますが、昨年(2007年)その値が国内各県中、コパン県が最高値となりました。コパン県は×××××なので極めて残念な結果です。普段はとても落ち着いた地域なのでにわかには信じ難いですが、今後は意識を変えて行かなければなりません。

ラ・プレンサ紙 2008年1月21日号



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「ダリオ・バネガス氏のホンジュラス風刺漫画シリーズ」
「昔はこの村の暮らしも本当に楽しかったものじゃ…。でも今帰って来たら、賑やかな茶話会はインターネットカフェに代わり、友人との憩いは携帯電話に代わっとった。 しくしく…(泣)」

ここ数年でホンジュラス国内にはインターネットカフェと携帯電話が急速に普及し、老若男女が時を忘れて没頭しています。それに伴いかつてこの国の大きな魅力のひとつであった素朴さは徐々に失われつつあります。

ラ・プレンサ紙 2007年2月24日号



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「トルティーヤの価格が上昇」
代替燃料の開発による世界的なとうもろこし価格高騰の影響を受けて、ホンジュラスの主食トルティーヤ(とうもろこしが原料)の値段も上がってしまいました。最貧国ホンジュラスにとっては正に「泣き面に蜂」です。

ラ・プレンサ紙 2007年2月8日号



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「究極の最新モデル!」
(右下の漫画)「究極の最新モデル」と謳われた前世紀のクラッシックカー。車体には「教育システム」と書かれています。ホンジュラスで現在進められている教育改革の実際を風刺しています。

ラ・プレンサ紙 2007年1月11日号



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「子供たち、ガレージで授業」
ホンジュラスの多くの公立学校では未だ青空教室で授業が行われています。

ラ・プレンサ紙 2007年2月24日号



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「水不足で町内干上がる」
慢性的な水不足を伝える記事。ホンジュラスでは国民の約60%が水不足による生活問題を抱えています。私の滞在期間中も1日中水道水を使える日はごく僅かでした。

ラ・プレンサ紙 2007年1月13日号



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「ぼくの食事は2日に1回」

ホンジュラスの典型的な貧困層の子供たちの生活です。

ラ・プレンサ紙 2007年1月16日号



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「誰も生きた心地がしない」
ホンジュラスの商業的中心都市サン・ペドロ・スーラ市は近年治安が著しく悪化し、一部地域はついに警察さえ立ち入れない無法地帯と化してしまいました。

ラ・プレンサ紙 2007年1月19日号


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無法地帯化した区域の地図



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「国営郵便局、米国出稼ぎ労働者の送金を受け入れ」
ホンジュラス国営郵便局が米国の出稼ぎ労働者からの送金を取り扱う決定をしたという記事。最貧国ホンジュラスでは近年これらの米ドル送金が国の経済を底支えする主要な柱のひとつとなっています。

ラ・プレンサ紙 2007年1月25日号



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「村に電気がやってくる」
ホンジュラスの山間部の多くは未だ電気も水道も通っていません。

ラ・プレンサ紙 2006年12月30日号



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「次年度支援計画へのアンケート」 
(右下の漫画)年の瀬に「来年に向けての要望は何ですか?」と尋ねている支援計画コーディネーター。貧しい人はこう答えています。
「元旦に生きてることだね!」

ラ・プレンサ紙 2006年12月26日号



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「テロの時代」

(右下の漫画)中東では「宗教的偏狭」によって自爆し、ホンジュラスでは「貧困と汚職」によって自爆します。

ラ・プレンサ紙 2006年3月3日号



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「ホンジュラスの治安、南米コロンビアと同等に悪化」
在ホンジュラス米国大使は講演でこのように述べ、 犯罪対策支援の強化を発表しました 。

ラ・プレンサ紙 2006年3月1日号



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「貧困の足」

(右下の漫画)「経済的発展」と謳われた立派な上半身を支えているのは、今にも折れそうなほど痩せ細った「貧困の足」です 。

ラ・プレンサ紙 2006年3月1日号



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「ダリオ・バネガス氏のホンジュラス風刺漫画シリーズ」
(左上の漫画)貧困削減のための巨額の予算を担いでいる代議士がこう言っています。「…俺の一族のためのね!」。 ホンジュラスの政界は著しい汚職と賄賂に満ちています。

ラ・プレンサ紙 2006年2月25日号



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「暴力と死の嵐」
2006年の年明けからの51日間ですでに710人が犯罪に巻き込まれ殺されました。

ラ・プレンサ紙 2006年2月21日号



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「デング熱大流行」
デング熱の流行を告げる記事。デング熱は家蚊によって媒介される熱帯伝染病で、感染すると高熱と全身痛を伴います。特効薬はありません。ホンジュラスの極めて劣悪な衛生環境がその大きな原因になっています。

ラ・プレンサ紙 2006年2月14日号



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「路上の子たちは頭上で寝る」
路上生活をする子供たちは襲われたり、誘拐されて売り飛ばされたりするのを恐れて木の上に登って眠ります。 ホンジュラス全土ではおよそ1万人にのぼる路上生活孤児がいるという統計が出ています。

ラ・プレンサ紙 2006年2月7日号



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「誰も無関心」
路上生活孤児たちは空腹を忘れるためにシンナーを吸います(手に持っているペットボトルがシンナー)。私が関わった5人の路上生活孤児兄弟もかつてはこのような生活を送っていました。これら貧困に起因するすべての問題はこの国を著しく荒廃させ、やがてその足元から崩壊させて行きます。

ラ・プレンサ紙 2006年2月8日号



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「失業、危機的増加」
写真はホンジュラスの職業安定所。 入口には「求人情報なし」という貼り紙が出ています。

ラ・プレンサ紙 2006年2月3日号



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「教育、終りなき闘い」
中央の写真はホンジュラスの地方都市のある公立中学校の校舎。 地方にはまだ青空教室がたくさんあります。

ラ・プレンサ紙 2006年1月21日号



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「危ない!車道に荷馬車」

ホンジュラスでは都市部の大通りでも未だロバや荷馬車で移動している人々を見かけます。原則的には道交法違反になりますが、車を持てない貧しい人々や山村の住人にとってはこれが唯一の交通手段です。

ラ・プレンサ紙 2005年1月16日号



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「どうか暴力が止みますように…」

2005年の年明けにラ・プレンサ紙に掲載された社告です。昨年(2004年)末に起きた無差別テロ事件以降、止まるところを知らない暴力の嵐に翻弄される国民の切なる祈りです。

ラ・プレンサ紙 2005年1月2日号社告



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「この13日間で更に50人が殺害される」

昨年(2004年)12月23日、ホンジュラス第二の都市サン・ペドロ・スーラ市内において走行中の路線バスが武装集団に襲撃され、乗客乗員28名が死亡し、32名が重傷を負うという大惨事が起こりました。それはこの国の青年凶悪犯罪グループが、犯罪組織取り締まり強化策を打ち出した政府を牽制して行った無差別報復テロでした。更にその後の13日間で50人が同様のテロで殺害されました。一連の現場には犯罪グループの犯行声明文が残されていました。
一昨年(2003年)ホンジュラスを初めて訪れて以来この国の現状について自分なりに学習し理解したつもりでいましたが、現実はその知識など粉々に粉砕するほど凄まじいものでした。

ラ・プレンサ紙 2005年1月6日号

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