現地新聞記事 | 一瞬のホンジュラス

ラ・プレンサ紙

ホンジュラスの現状

現地日刊紙「LA PRENSA」の記事から、ホンジュラスの現状を見ます。
※LA PRENSA紙に記事の掲載を届け出済み。




「アメリカンドリームなどもう存在しない」

もはや将来への可能性が見出せない祖国を捨てて、多くのホンジュラス人がアメリカンドリームを求めて陸路で米国に密入国します。しかしその末路は悲惨です。彼らの多くは悪徳ブローカーによってお金だけ奪われ道中で殺されてしまいます。生き残って米国までたどり着いても低賃金の過酷な労働にしか就けず、やがて不法入国者として逮捕され強制送還されます。写真に出ているオスカル・モルタルバン氏(42)は家族を養うために仲間9名と共にホンジュラスを出発しましたが、米国まで生きてたどり着いたのは4名だけでした。懸命に働きましたがわずかな賃金しか得られず、やがて逮捕され強制送還によってホンジュラスに戻ったときにはすでに家族は離散していました。モルタルバン氏はふり返ります「アメリカンドリームなどもう存在しない」。それはホンジュラス人の人生に刻み込まれている非情な現実の姿です。

ラ・プレンサ紙 2012年1月7日





「ホンジュラス、世界最悪の殺人帝国」

米国の日刊紙ワシントン・ポストは2011年12月27日付の記事で、ホンジュラスの殺人発生率が世界最悪の水準に達していることを伝えました。2010年11月の国連発表の統計によれば、人口10万人当たりの殺人発生率はイラク、アフガニスタンを含めてもホンジュラスが世界で最も高い値を示しています。その大きな要因は深刻な麻薬汚染と巨大麻薬カルテルの暗躍、そしてそれを取り締まるべき国家警察の汚職による組織的退廃です。さらに2009年の軍事クーデター以来の急進的勢力の台頭と社会秩序の混乱、日常化した強盗殺人や犯罪集団の武力抗争なども加わって、いまやホンジュラスは世界で最も危険な国のひとつとなってしまいました。

ラ・プレンサ紙 2011年12月28日





「もうたくさんだ。我々に平和を」

現地全国紙に連日掲載された全面広告(社告)です。
「全市民のみなさん、団体のみなさん、自治体の長のみなさん、企業家のみなさん、聖職者のみなさん。私たちはこの深刻な暴力と犯罪の問題の早急の解決を、声を大にして政府に訴えかけなければなりません。なぜなら私たちはホンジュラスを救わなければならないからです。唯一の方法は私たち全員が、全国ではっきりとこう宣言することです。」
<もうたくさんだ、我々に平和を>

ラ・プレンサ紙 2012年1月7日





「治安悪化によりボランティア団体ホンジュラスから撤退」

1962年より継続的にホンジュラスを支援し続けて来た米国の有力支援団体がホンジュラスからの撤退を発表しました。理由は著しい治安の悪化によりボランティア隊員の身の安全を保障できなくなったからです。このニュースはホンジュラス国民に衝撃を与え、大統領自らが支援団体に決定を見直すよう呼びかけています。

ラ・プレンサ紙 2011年12月23日





「風刺漫画特集」

(上の絵)軍事クーデターにより失脚した前大統領メル・セラヤ氏に代わって選出された新大統領ペペ・ロボ氏に向かって「上等だぜ、ぺぺちゃん・・・」と恫喝している怪物。その正体は背中に書かれてある通り「治安悪化、汚職、無秩序、失業」というホンジュラスの現実です。

ラ・プレンサ紙 2011年1月8日号





「麻薬帝国と化す中米諸国」

2010年米国に運び込まれた麻薬の90パーセントは中米諸国とメキシコ経由でした。背後にはラテンアメリカの巨大麻薬組織が関わっています。そしてこの組織によってもたらされる天文学的金額の米ドルが中米地峡の政治経済を動かしていると言われています。それは誰もが無言のうちに承知しているラテンアメリカの闇の現実です。

ラ・プレンサ紙 2011年1月6日号





「殺し屋による殺人、年間1,621人に」

この数値は検挙に成功したデータに基づくもので、実際の数はこの数倍と言われています。極貧国ホンジュラスはかねてから治安の悪い国ですが、世界経済の悪化を受けて近年は政府も統制不能の治安状態に陥りつつあります。

ラ・プレンサ紙 2009年2月21日号




「吸血コウモリによる被害者25人に」

ホンジュラスには人を襲う吸血コウモリが存在しその多くが狂犬病を媒介しています。ホンジュラスへの渡航には狂犬病の予防接種が欠かせません。

ラ・プレンサ紙 2009年1月15日号




「風刺漫画特集」

(右上)善人のお面を被って演説しようとしている「政治」という名の生き物。実はお面では隠しきれないほど巨大で凶悪な怪物です。ホンジュラス政治の実像です。
(左下)「なぁ、なぜ経済危機なんて気にしているんだ?生きて行く秘訣は『タダで頂く』ってことだろ?」 いかにもホンジュラス的な人生観です。 
(左上)「まぁカルロスったら時代遅れねぇ!愛のある男なら携帯電話を贈るものよ…。」 ここ数年でホンジュラスには携帯電話が爆発的に普及しました。代わってかつての素朴さは急激に減少しました。
(右下)「理想」と「現実」のふたつの車輪。しかしホンジュラスからは「現実」が抜け落ちています…。

ラ・プレンサ紙 2009年2月14日号




「風刺漫画特集」

(右下)ホンジュラスに入ろうとした鼻の長いピノキオがこう言われて追い返されています。「悪いが間に合ってるよ!ここは君以上の大嘘つきでいっぱいなんでね!」
これはホンジュラスの実社会を端的に風刺しています。

ラ・プレンサ紙 2009年1月31日号




「汚職大国決定戦」(右下の風刺漫画)

大枚の外貨を獲得しながら2位に甘んじたホンジュラスがこう言っています。「2位じゃぁ気に食わねぇなぁ…。よぉし、もっと騙してやれ!」

ラ・プレンサ紙 2009年2月12日号





「トルティーヤの価格が上昇」
代替燃料の開発による世界的なとうもろこし価格高騰の影響を受けて、ホンジュラスの主食トルティーヤ(とうもろこしが原料)の値段も上がってしまいました。最貧国ホンジュラスにとっては正に「泣き面に蜂」です。

ラ・プレンサ紙 2007年2月8日号




「究極の最新モデル!」(右下の風刺漫画)
「究極の最新モデル」とうたわれた前時代のクラッシックカー…車体には「教育システム」と書かれています。ホンジュラスで今行われている教育改革の実際を風刺しています。

ラ・プレンサ紙 2007年1月11日号




「次年度支援計画」(右下の風刺漫画) 
「来年の要望は何ですか?」
「元旦に生きてることだね!」

ラ・プレンサ紙 2006年12月26日号




「子供たち、ガレージで授業」
ホンジュラスの多くの学校では未だ青空教室で授業が行われいます。

ラ・プレンサ紙 2007年2月24日号




「水不足で町内干上がる」
慢性的な水不足を伝える記事。ホンジュラスでは国民の60%が水不足による生活問題を抱えています。私の滞在期間中も、1日中水道水を使える日はごく僅かでした。

ラ・プレンサ紙 2007年1月13日号




「村に電気がやってくる」
ホンジュラスの多くの地域では未だ電気も水道も通っていません。

ラ・プレンサ紙 2006年12月30日号




「ぼくの食事は2日に1回」

ホンジュラスの典型的な貧困層の子供たちの生活です。

ラ・プレンサ紙 2007年1月16日号




「誰も生きて帰れない」
ホンジュラスの商業的中心都市サン・ペドロ・スーラは近年治安が著しく悪化し、一部地域はついに無法地帯化してしまいました。

ラ・プレンサ紙 2007年1月19日号



無法地帯化した区域の地図




「国営郵便局、米国出稼ぎ者の送金を受け入れ」
ホンジュラス国営郵便局が、米国の出稼ぎ労働者からの送金を取り扱う決定をしたという記事。最貧国ホンジュラスでは、近年これらの米ドル送金が国の経済を底支えする重要な要素になってきました。

ラ・プレンサ紙 2007年1月25日号




「テロの時代」(右下の風刺漫画)

中東では「宗教的偏狭」によって自爆し、ホンジュラスでは「貧困と汚職」によって自爆します。

ラ・プレンサ紙 2006年3月3日号




「ホンジュラスの治安、南米コロンビアと同等に悪化」
在ホンジュラス米国大使は講演でこのように述べ、 犯罪対策支援の強化を発表しました 。

ラ・プレンサ紙 2006年3月1日号




「貧困の足」(右下の風刺漫画)

「経済的発展」とうたわれた巨大な上半身を支えているその足は、 折れるのが目に見えるほどやせ細った「貧困の足」です 。

ラ・プレンサ紙 2006年3月1日号




「貧困削減計画」(左上の風刺漫画)
巨額の予算を担いでいる政治家がこう言っています。「…実は俺の一族のためのね!」 ホンジュラスの社会は汚職と賄賂に満ちています。

ラ・プレンサ紙 2006年2月25日号




「暴力と死の嵐」
2006年の年明けからの51日間ですでに710人が犯罪に巻き込まれ殺されました。

ラ・プレンサ紙 2006年2月21日号




「デング熱大流行」
デング熱の流行を告げるニュース。デング熱は家蚊によって媒介される熱帯伝染病で、感染すると高熱と全身痛を伴います。特効薬はありません。ホンジュラスの極めて劣悪な衛生環境がその大きな原因になっています。

ラ・プレンサ紙 2006年2月14日号




「路上の子たちは頭上で寝る」
彼らは蹴飛ばされたり、イジめられるのを嫌って、木の上に登って眠ります。 ホンジュラス全土で1万人以上の路上生活孤児がいるという統計が出ています。

ラ・プレンサ紙 2006年2月7日号




「誰も何もしない」
路上生活孤児たちは空腹を満たすためにシンナーを吸います(手に持っているペットボトルがシンナー)。私が関わった5人兄弟たちもかつてはこの生活を送っていました。これら貧困に起因するすべての問題はこの国を著しく荒廃させ、やがてその足元から崩壊させていきます。

ラ・プレンサ紙 2006年2月8日号




「失業、危機的増加」
写真はホンジュラスの職業安定所。 入口には「求人情報なし」という貼り紙が出ています。

ラ・プレンサ紙 2006年2月3日号




「教育、ひとつの挑戦」
写真はホンジュラスの都市圏のひとつの中学校。 地方にはまだ青空教室がたくさんあります。

ラ・プレンサ紙 2006年1月21日号